【柏市の不正指令電磁的記録供用事件】 刑事事件に強い弁護士が対応

~事件~
千葉県柏市在住のAさんは、女性Vさんと2年間交際していました。
Aさんは、Vさんか浮気していないかどうか不安になり、Vさんのスマートフォンに位置情報を取得できるアプリをインストールしました。
その後、AさんとVさんは別れることになりましたが、Vさんは何かしらの方法でAさんに居場所を把握されているのではないかと不安を感じ、自身のスマートフォンを調べました。
すると、Aさんがインストールした位置情報アプリが見つかり、柏警察署に相談したところ、警察がAさんを不正指令電磁的記録供用の疑いで逮捕しました。
(実話を基にしたフィクションです)

 

不正指令電磁的記録供用とは


不正指令電磁的記録供用とは、正当に理由がないにも関わらず、他人が電子計算機を使用する際に、意図に沿うべき動作をさせないこと、またはその意図に反する動作をさせる指令を与える電磁的記録を他人の電子計算機で行う行為です。
具体的には、
・他人のコンピュータにウイルスが含まれるデータを送信し、他人のコンピュータが正常に動作しないようにすること
・他人のスマートフォンに位置情報を発信するアプリをインストールさせ、他人が意図しない位置情報の発信をさせること
になります。
配偶者や交際相手が浮気していないか心配になり、相手の同意なくGPS情報を取得させるアプリをインストールし動作させると、たとえ配偶者や交際相手であっても犯罪になる場合があります。
個人がスマートフォン等の電子機器を持ち運ぶ時代となり、同罪名で逮捕される人が増加していると言われ、実際に元交際相手に位置情報を取得できるアプリをインストールしたとして男性が逮捕されました。

 

不正指令電磁的記録供用の刑事罰


不正指令電磁的記録供用で逮捕され、正式に起訴され有罪判決を受けると「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が科せられることになります。(刑法168条の2第2項・第1項)
余程悪質な場合や前科・前歴がある場合でない限りは、懲役刑が科せられる可能性は低く、不起訴処分罰金刑となることが多いと言われています。
ただし、先述したコンピューターウイルスが含まれるデータや位置情報を取得できるアプリなど、被害が甚大であるとか、ストーカーになりかねない執拗なケースの場合は、捜査の過程で逮捕の必要性がでてくる種類の事件と言われ、逮捕された場合その後の勾留も含めて最大で23日間身柄を拘束される可能性があります。
その場合には、弁護士に初回接見を依頼し取り調べの対応についてアドバイスを受け、その後の対応について協議することをお勧めします。
対応としては、スマートフォンやパソコンは押収されており被害者に接触する可能性はないなどと主張して身柄拘束を回避することが考えられます。また、再犯防止の意思を示すこと、具体的には、事件に関係のあるパソコンを廃棄したり、受信したデータを消去したりすることなど、事件ごとに様々なものが考えられます。
その他の弁護活動についても、事件の具体的な内容により異なりますので、弁護士にご相談ください。

柏市の刑事事件で弁護士をお探しの方、ご家族やご友人が不正指令電磁的記録供用罪で逮捕された方は弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
初回相談料:無料
千葉県柏警察署までの初回接見費用:40,700円

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