~事件~
千葉県八街市在住のAさんは、個人事業主として解体工事業を営んでいました。
引き受けた仕事の中で、Aさんは六価クロムという産業廃棄物の処理に困り、知人に相談したところ費用が高額になることが分かりました。
経営不振で六価クロムの処理に困ったAさんは、従業員と共に千葉県内の山中に不法投棄することになり、深夜に不法投棄を行いました。
その後、近隣の住民から激臭がすると佐倉警察署に通報があり、警察が現場を調査した結果不法投棄が明らかとなり、後日Aさんと従業員は逮捕されることになりました。
Aさんの妻は、今後会社が経営できるかどうかやAさんが早期に釈放されるにはどうしたらいいのか弁護士の見解を聴くために初回接見を依頼しました。
(実話を基にしたフィクションです)
不法投棄事件
不法投棄とは、法律で処理の方法・場所が定められているゴミを、規則に反する方法・場所に投棄することを言います。
不法投棄は「廃棄物処理法」で禁止されている行為で、同法律で指定されている物を指定場所以外で投棄すると廃棄物処理法違反となります。
不法投棄が起こる原因としては、ゴミの処理に費用が掛かることや合法に処理できない等の理由が挙げられます。
具体的な廃棄物としては、粗大ごみや産業廃棄物(医療器具や化学薬品)等が挙げられます。
不法投棄は、一般人が不要になった家庭用電化製品を捨てることから、事業者が大量に産業廃棄物を捨てることまで含まれます。
余程悪質な場合や、会社として計画的に不法投棄を行った場合を除いては、逮捕される可能性は低く、在宅で捜査が進むことになります。
不法投棄で逮捕された場合の対処法
上記Aさんの場合、個人的に六価クロムを不法投棄していたと認められると、「5年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金又は懲役と罰金の併科」が科せられることになります。(産業廃棄物法25条、32条)
また、Aさんの行為が法人として行っていたとみなされると、「3億円以下の罰金」が科せられることになります。
Aさんの場合は、六価クロムという危険な化学薬品(発がん性のある物質)を不法投棄したことが悪質とみなさたため逮捕されることになりました。
逮捕された場合、身柄の拘束が長期化する可能性もありますので、早期に釈放をお考えの方は弁護士に初回接見を依頼することをお勧めします。
千葉県八街市の刑事事件で弁護士をお探しの方、ご家族やご友人が不法投棄で逮捕された方は弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
初回相談料:無料
千葉県佐倉警察署までの初回接見費用:36,600円