千葉県大網白里市の強制わいせつ事件で弁護士 少年事件における試験観察とは

千葉県大網白里市の強制わいせつ事件で弁護士 少年事件における試験観察とは

千葉県大網白里市に住む中学生のAくん(15歳)は、帰宅途中の女子高生に背後から抱き着き、服の下から胸を鷲掴みしたとして、千葉県東金警察署強制わいせつ容疑で逮捕されました。
千葉家庭裁判所四日市場支部の少年審判で、Aくんは試験観察となりました。
(フィクションです)

試験観察
試験観察とは、家庭裁判所が最終的な保護処分を決定するにあたり、家庭裁判所の調査官が相当期間少年の生活態度を観察して様子を見る制度のことをいいます。
試験観察がとられる要件として、
①少年の該当事件が、保護処分にする蓋然性があること、
②直ちに保護観察にするのが相当ではないこと、
③調査官の観察により適切な最終処分が出来る見込みがあること、
④相当期間内に観察目的を達成できること、
などがあります。
試験観察期間は、概ね3か月から6か月になることが多いようです。

試験観察処分がとられる場合の多くは、家庭裁判所が少年を少年院送致にするか、保護観察処分にするか決めかねているケースや、一定期間環境調整を継続する必要があるケースです。
試験観察期間中は、家庭裁判所の調査官が少年や家族の情報を収集し、最終的な保護処分を検討します。
また、試験観察という猶予期間を与えることによって、少年の更生の親展度合いを見定めたり、少年に自分の生活態度や環境を改善する意識を持たせたりします。

試験観察中の少年の素行が良く、更生の期待が十分認められれば、少年院送致回避の可能性も高まります。

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