【千葉県夷隅郡大多喜町の受刑者が逃走し逮捕】 単純逃走罪について弁護士が解説

~事件~
Aさんは、詐欺罪で実刑判決を受け千葉県内の刑務所に収容されていました。
刑務所内での生活に不満を抱いていたAさんは、日頃から逃走したいと考えていました。
ある日、屋外での刑務作業中に刑務官の目が離れた隙を狙い、刑務所から逃走に成功しました。
その後、Aさんは千葉県内の住宅にから金銭や食料を盗みながら生活していましたが、最終的に千葉県夷隅郡大多喜町で発見され逮捕されました。
(ニュース記事を基にしたフィクションです)

受刑者が脱走


今年は、受刑者や被疑者が逃走したというニュースが盛んに報道されていました。
ここでは、刑務所から受刑者が逃走した場合に成立する犯罪について解説します。
まず、受刑者や勾留中の被疑者が刑務所や刑事施設から逃走すると「単純逃走罪」が成立することになります。                                単純逃走罪には、「裁判の執行により拘禁された既決又は未決の者が逃走したときは、1年以下の懲役に処する」と記載されています。(刑法97条)
受刑者は、裁判の執行により拘禁された既決の者に該当し,勾留中の被疑者は,裁判の執行により拘禁された未決の者に該当するので、単純逃走罪に該当します。
また、刑務所から逃走した受刑者の場合、外の生活で必要な金銭や衣服を持ち合わせていないため、窃盗等の犯罪を犯すことが多いと言われています。
実際に今年刑務所から逃走した男性が、近隣の住宅から金銭やバイク、健康保険証を盗み、第一審で懲役4年の実刑判決が下されています。
新しく科せられた刑事罰と、以前に科せられた刑事罰と合わせて刑務所に服役することになり、社会復帰が遅れることが予想されます。

 

単純逃走罪の弁護活動


単純逃走罪の場合、基本的に起訴を免れることが極めて困難で、実刑判決を受けることが多いと言われています。
この場合、弁護士を通じて逃走の経緯や理由を捜査機関や裁判所に示していくことが得策と言えます。
ただし、単純逃走と同時に窃盗等を犯している場合は、それらの犯罪の被害者との示談が必要になるケースもあります。
ですので、一度弁護士に相談し、対策を協議することをお勧めします。

千葉県夷隅郡大多喜町の刑事事件でお困りの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
初回相談料:無料
千葉県いすみ警察署までの初回接見費用:42,300円

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