性犯罪

性犯罪と呼ばれる犯罪には,強制わいせつ罪(刑法176条)や強制性交等罪(刑法177条。改正前刑法における強姦罪)があります。

強制わいせつ罪も強制性交等罪も刑法に規定されている犯罪ですが,平成29年の刑法改正により大幅な変更がもたらされています。

改正の重要なポイントとしては,厳罰化と非親告罪化が挙げられます。

例えば,暴行,脅迫を伴う性行為は改正前刑法のもとでは強姦罪として,3年以上の懲役刑に処されていましたが(改正前刑法177条),同様の行為は改正後の刑法のもとでは,強制性交等罪として5年以上の懲役刑が科されます。

詳しくは各罪名の該当項目で述べますが,この差は執行猶予付判決を得られるか否かに大きく関わります。

もう一つの重要改正点が非親告罪化です。

改正前刑法のもとでは,強制わいせつ罪や強姦罪は,いわゆる親告罪とされていました(改正前刑法180条1項)。

 

親告罪とは

親告罪とは,被害者が告訴,すなわち,加害者に対して刑事処罰を求める意思表示をしない限り,検察官に起訴されて裁判になることがない犯罪を指します。

それゆえ,例えば,被害者に謝罪をして被害弁償を尽くした結果,被害者が任意に告訴を取りやめてくれた場合には,裁判にならずに済むのです。

この場合,前科もつきません。

もっとも,現在では強制わいせつ罪や強制性交等罪は非親告罪とされたため,被害者が告訴をしていなくても起訴される可能性があります。

性犯罪の特徴としては,一見似たような行為でも,処罰の根拠法令が異なる場合があるということが挙げられます。

電車内での痴漢行為を例に挙げてみましょう。

 

電車内での痴漢行為について

刑法には痴漢罪という名前の罪名はありませんが,強制わいせつ罪がこれに該当します。

一方,各都道府県が制定する,いわゆる迷惑行為防止条例も痴漢行為を処罰の対象としています。

両者の区別は,痴漢行為の態様によります。

一般に,着衣の上から被害者の身体に触れた場合には迷惑防止条例違反に,下着の中にまで手を入れた場合は強制わいせつ罪に該当することが多いとされています。

このように,一見して似たような行為でも,片や刑法,片や条例と処罰根拠が異なり,科される刑罰の重みも変わりうるのが性犯罪の特徴です。

他にも,盗撮・のぞき行為は公共の場で行えば上記の迷惑防止条例に違反しますが,個人宅に忍び込んで行ったような場合は,軽犯罪法という法律で処罰されます。

18歳未満の児童と性交渉に及んだ場合,金銭の授受を約束していれば児童買春・児童ポルノ禁止法違反に,そのような約束がなければ各都道府県が制定する淫行条例違反になります。

児童に対する事実上の影響力を行使した場合には,児童福祉法に違反します。

児童が13歳未満だった場合は,たとえ合意のうえでも強姦罪に該当します。

以上のように,性犯罪は自身の行為がどの法令によって処罰されるのかが分かりにくいという特徴があります。

また,性犯罪が被害者に与えるダメージはとても大きいため,被害者が恐怖感から示談交渉に応じられないということが往々にしてあります。

このような場合は,法律の専門家である弁護士へ依頼することをお勧めします。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部では,刑事事件を専門に扱う弁護士事務所として,依頼者様の置かれた状況を的確に説明するとともに,被害者との間に入って示談交渉を円滑に進めるように努めます。

性犯罪の加害者になってしまいお悩みの方は,まずは一度ご相談ください。

 

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