盗撮・のぞき

性犯罪というと強制性交等罪(改正前刑法のもとでは強姦罪)や強制わいせつ罪をイメージされる方も多いかもしれませんが,盗撮,のぞきもれっきとした性犯罪です。

盗撮ものぞきも,基本的に被害者に気づかれないように行われるため,ばれなければいいと犯行を心理的に後押ししてしまう面もあります。

また,最近ではカメラの高性能化・小型化やスマートフォンが普及したことにより,誰もが盗撮・のぞきの加害者になる場合がありえます。

ここでは,盗撮・のぞきを規制する法律や,どのような場合に犯罪が成立するかを確認していきましょう。

 

盗撮・のぞきを規制する法律

盗撮・のぞきは犯罪ですが,刑法に違反するわけではありません。

刑法で規制される行為に,盗撮・のぞきはなじまないためです。

例えば,強制わいせつ罪(刑法176条)は,「わいせつな行為」をした者を対象としていますが,身体に触れる,自分の身体を押し付ける,服を脱がせるといった行為が対象で,盗撮・のぞきは含まれていません。

盗撮・のぞきを規制するのは,各都道府県で制定されたいわゆる迷惑防止条例と軽犯罪法になります。

千葉県の場合,「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」で盗撮・のぞき行為が規制されます。

同条例3条2項は「何人も,女子に対し,公共の場所又は公共の乗物において,女子を著しくしゆう恥させ,又は女子に不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない。男子に対するこれらの行為も,同様とする。」と規定されています。

盗撮,のぞきは同じ規定によって処罰され,「6月以下の懲役又は50万円以下の罰金」が科せられます(同条例13条1項)。

各自治体が定める迷惑行為防止条例は,おおよそ同じような規律になっていますが,例えば東京都では「公衆便所、公衆浴場、公衆が使用することができる更衣室その他公衆が通常衣服の全部若しくは一部を着けない状態でいる場所又は公共の場所若しくは公共の乗物において、人の通常衣服で隠されている下着又は身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、若しくは設置すること。」として盗撮という犯行態様を別個に規制しています。

のぞき行為は,「前2号に掲げるもののほか、人に対し、公共の場所又は公共の乗物において、卑わいな言動をすること。」と規制されています。

迷惑行為防止条例違反は公共の場での盗撮・のぞき行為を規制しています。

それゆえ,個人宅に忍び込んで盗撮機器を設置したり,風呂場をのぞいたりする行為は,迷惑防止条例では規制されません。

この場合は軽犯罪法で規制がされます。同法1条23号は「正当な理由がなくて人の住居、浴場、更衣場、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所をひそかにのぞき見た者」を規制しているため,個人宅での盗撮やのぞきは軽犯罪法違反になります。

軽犯罪法に違反すると,拘留(刑法16条)又は科料(刑法17条)に処せられます。

つまり,1日以上30日以内刑務所に収容されるか,1000円以上1万円未満のお金を徴収されることになります。

なお,盗撮・のぞきに建物への立ち入りが伴う場合,軽犯罪法違反とは別に,住居侵入罪・建造物等侵入罪(刑法130条)も成立するため注意が必要です。

このように,同じ盗撮・のぞき行為といっても,どこで行うかによって規制根拠が法律か条例かの違いが生じます。

冒頭でも述べましたが,現在は盗撮・のぞきに悪用できる機器の高度化,普及が進んでいるため,前科がなくても魔が差してこれらの犯罪を行ってしまうことはありえます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部では,刑事事件専門の弁護士事務所として,被害者との示談を始めとして,迅速な対応に努めます。

盗撮・のぞきを行ってしまいご不安な方は,まずは一度ご相談ください。

 

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