家族が逮捕されてしまったら,どうしたらよいか分からず困惑してしまうと思います。
逮捕されるという経験は,自身に限らず,周囲の人であっても,日常は経験しない出来事だからです。
それでは,大切な家族が逮捕されてしまった場合に,どのように手続が進んでいくのか,何ができるのかを確認していきましょう。
大切な家族が逮捕されてしまった場合,何が出来るか
まず,家族が逮捕されたことを知るところから始まりますが,実はこの時点でもハードルがあるのです。
それは,逮捕されたからといっても,家族に連絡がいくわけではない,という点です。
逮捕が行われても,警察からその家族へ連絡がされるわけではないのです。
また,逮捕された本人が自由に家族へ連絡をとることもできません。
刑事手続により身体拘束されていることを家族が知ることができるのは,逮捕後,捜査を進めるためにさらに身体拘束を継続する必要が生じた場合になります。
その際,起訴(犯罪の嫌疑がある人を裁判にかけることを言います。)すべきかを判断する検察官が,身体拘束継続の許可を裁判所に求めます。
裁判所は,身体拘束を継続すると決定した場合,本人から聞いた連絡先に身柄が拘束されている事実を通知します。
家族はここで逮捕の事実を知ることになります。
この時点で,逮捕から最大で3日間が経過していることになります。
つまり,家族の誰かが逮捕されたとしても,3日間はその事実を知ることができないのです。
もちろん,家族が逮捕された現場に偶然居合わせた場合や,家族が逮捕される瞬間を目撃した人から連絡をしてもらえた場合は,直ちに逮捕の事実を知ることができます。
しかし,そう都合よく逮捕の事実を知ることはできません。
また,逮捕直後からその事実を知ることができたとしても,それですぐに動けるわけではありません。
まず,逮捕されてからの3日間は,家族が面会することや連絡をとることはできません。
身柄の拘束が延長された場合(これを勾留と言います。)には面会ができるようになりますが,証拠隠滅のおそれがある等と裁判所に判断された場合には,面会や手紙のやりとりはできなくなってしまいます(接見禁止と言います。)。
このように,家族が逮捕されてしまった場合,速やかに逮捕の事実を知るのは難しく,その後の面会にも支障が生じてしまうのです。
逮捕という一大事であるにも関わらず,家族が今どうしているのかも分からない状態が続きます。
しかし,この問題は弁護士に依頼することで解決することができます。
逮捕されてしまったご家族が弁護士に依頼した場合,弁護士を通じることで,逮捕から3日以内であっても逮捕の事実やご家族の状況を知ることができます。
弁護士が動くことで,ご家族との面会に対する制約を解除したり,そもそもの身柄の拘束を解いたりすることができます。
弁護士への依頼は家族から行うことも可能です。
逮捕という非日常の事態に直面したことで,ご本人が困惑から直ちに弁護士への依頼を決めきれない場合もあります。
しかし,刑事事件は逮捕されてからの初動対応に全てがかかっていると言っても過言ではありません。
弁護士への依頼を後押ししてあげることは,ご家族に対してできる大きなサポートとなります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部では,刑事事件に特化した弁護士事務所として,大切なご家族の早期釈放のために,最善の弁護活動を提供します。
迷ったらまずはご相談してみてください。